各パートの具体的なデータ作成・打ち込み方法を,我流?も交えながら解説していきたいと思います。 1. ドラムの打ち込みスタンダードなドラムの打ち込みでは,特にコントローラーを使って音色を細かく設定してやる必要はないと思いますが,ベロシティの設定だけはきちんと行うようにしてください。ドラムのリズムには「強拍」と「弱拍」があります(詳しくは,[リズム・パート]を参照)。バスとスネアでしっかり叩き分けることも大切ですが,ハイ・ハット等も,ベロシティが一定だと大変聞き苦しいようです(そーいう筆者も,つい最近まで思いっきりさぼってました・・・)。 [リズム・パート]の部分でも触れましたが,ゲートタイムは短めにとっておくのが良いでしょう。同時発音数を無駄遣いするのを防ぐためです。それと,別に決まりと言うわけではありませんが,ドラム・パートの最大同時発音数は4のハズです(それもなかなかないと思いますが)。DTMについついありがちなことですが,あんまり人間離れしたドラム・パートを作ると,ドラマーの方に失礼なので気を付けましょう(笑)。ツイン・ドラムってのはあるらしいのですが・・・。 ※ドラムの打ち込み例・サンプルにつきましては,[リズム・パート]をご覧ください。
2. ベースの打ち込みまず,ベースを打ち込むときの注意ですが,通常の譜面等で見られる音域よりも1オクターブ下げて打ち込むことをおすすめします。MIDI音源では,ベースの音色が,かなり低い音域の音符に割り当てられています(おそらく,他パートとの使用音域の重複を避け,なるべく上に広く音域設定できるようにするためでしょう)。スタッフ入力等でスコア通りにぽちぽち入力すると,滑稽なほどベース音が高くなって雰囲気が壊れてしまいますので,ご注意ください(同様のことが,歪み系のギターにも言えます。重厚な雰囲気作りを目指すならば,ギターもなるべく低い音域で打ち込んでください)。 具体的なベース・ライン作りに関しては,[リズム・パート]を参照してください。ドラムに合わせてリズミカルに演奏すること,伴奏に合わせてコード・スケールの調性感を演出することが大切です。ベロシティ調節が大切なのはドラムと同じですが,ゲートタイムを絞るのもお忘れなく。 ※ベースの打ち込み例・サンプルにつきましては,[リズム・パート]をご覧ください。
3. ギター・アレンジピッチベンドや他のコントローラーを利用したMIDI制作向けギター・アレンジ。
ギターはとにかく,ピッチベンドの入力が面倒くさいです(笑。ギターの音色は好みもあると思いますが,ブライトネスやハーモニック・コンテントを高めに設定した方が,しゃきしゃきした音がでると思います。あと,短音でならす場合は,打ち込みではかなり音が痩せてしまうので,リリース・タイム(Release Time)を高めに設定して,うまく残響音を維持していくのがよいでしょう。
4. サックスの音作りサックスの音作りは,どうやって行うのでしょうか。僕自身,サックスは吹いたことがないので,サックスに特有なフレージングとかはさっぱりわかりませんが,サックスっぽい音作りに関して,少々コメントしてみます。但し,上述のギター・アレンジにしてもそうですが,音色作りは,機種依存の音色設定を使うかにも大きく左右されます。例えば,XGやGSが提供している音色設定の中には,ベロシティやゲートタイムの設定を受けて,大きく音色が変化するものがあるワケです。自分の音源のみでの再生を予定している場合,又は,クオリティのみを追求したい場合には,こういった音色設定を利用した方が良い場合が多いので,ここで説明する音作りがいつでも妥当するわけではない,ということを,一言付け加えておきます。 さて,サックスを含む木管楽器や一般に吹奏楽に用いられる楽器については,まず,ベロシティの設定が重要になってきます。特にサックスについては,実際の演奏でも強弱によるニュアンス付けが多用されています。また,XGやGSの音色設定では,ベロシティの強弱により音が変わるものが多いので,これを利用しない手はないでしょう。強く吹くと少し裏返ったような高めの音が,弱く吹くと潰れたような低い音が出るのが特徴です。この辺は,BrightnessやHarmonic Contentを利用して調節してやるのも良いでしょう。 もう一つ重要なのが,ゲートタイムの設定です。ギター等弦楽器では,フレットを押さえている限り音が持続しますが(特に,エレキ・ギターでは,Compressor等により,音が正確に維持される傾向有り),吹奏楽器では,息を吹き込むのを止めた瞬間に音がかき消えるワケですから,ゲートタイムの持つ意味は大きいと言えます。音を伸ばすことに労力が必要な楽器なのですから,「伸ばすのか,伸ばさないのか」がアレンジ上でも重要になってきます。更に,音を伸ばす場合には,Expressionを使って段階的に衰退させていく必要があります。ノートのボリュームやベロシティを一定に保つことが明らかに不自然になってしまいますから,その辺を注意して,細かい設定を心がけましょう。
5. ピアノの音作り繰り返しお断りしますが,拙者(とっしー)はギター以外の楽器を演奏したことがありません(いや,中学校の時にリコーダーぐらいは吹いたが・・・)。と,言うわけで,ピアノのことも実はさっぱりわからないんですが,一般的なコトを少々。 ピアノの音作りで大切なのは,ここでもやはりベロシティの設定でしょう。MIDIのピアノでは特にベロシティ・センスの大きい音色が多く,細かい設定が可能です。クラシック・ピアノ等でも,暗いイメージの演奏では音量を小さく絞り,急に大きな音を出して展開していく,というのは定石です。あと,ソロ・ピアノ等では,テンポを微妙に揺らして,適当な間を作ってやることも大切です。呼吸を置く,とでも言いましょうか。 ※ペダルの使用・設定方法については,下表参照。
繰り返しお断りしますが,拙者(とっしー)はギター以外の楽器を演奏したことがありません(いや,中学校の時にリコーダーぐらいは吹いたが・・・)。と,言うわけで,ピアノのことも実はさっぱりわからないんですが,一般的なコトを少々。 ピアノの音作りで大切なのは,ここでもやはりベロシティの設定でしょう。MIDIのピアノでは特にベロシティ・センスの大きい音色が多く,細かい
私事で恐縮ですが,ピアノと言えば,筆者(とっしー)は幼少期に1週間だけ,姉の指導でピアノの練習をしました。が,あまりに厳しい体罰?(音符の長さがちょっとでも違うと,思い切り殴る!)で挫折してしまいました。あんたのアタマの中でテンポ数えんなよー,と思いましたが,それがトラウマとなったのかどうかはいざ知れず,10年以上も音楽から遠ざかる結果となってしまいました。 ピアノの打ち込みの場合,リアルタイムなんかだと短音の音符同士がかぶってしまったり,逆にステップで入力するとぶつ切れになったりしますが,あまり気にする必要はありません。ゲートタイム自体は,ペダルを踏むとほとんど意味がなくなりますし,あまり細かいことは気にせず,グリッド・フリーで自由に打ち込んでみるのはいかがでしょうか。
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